二重管型輻射加熱バーナの外管内に球形粒子を充填して, 燃焼ガスによりその粒子を流動化させ, 燃焼および粒子流動が継続するバーナを開発した.このバーナ管部の伝熱機構を解析し, 外管への伝熱特性および内管-外管間の伝熱機構を調べた.この結果, 外管内の流動層有無比較から流動層を設けた時は外管温度分布の均一化および外管への伝熱量増加に役立つことを確認した.また, 内管-外管間の流動層有無における熱移動量比較から, 流動層を設けた時の外管温度分布は, 流動層軸方向温度分布が大きく影響し, この流動層温度分布が良いため外管温度分布の均一化が図られるのに対して, 流動層を設けない時の外管温度分布は, 内管温度分布が影響することを確認した.このことから, 二重管型輻射加熱バーナに流動層を設けることによる伝熱上の特長は, 外管軸方向温度分布の均一化および外管への伝熱量促進であることが明らかになった.